婚姻時や相続時などに必要なのが戸籍謄本です。戸籍謄本や戸籍抄本の言葉は聞いたことがあると思いますが、請求することは滅多にありませんよね。聞いたことはあるけど意味を知らないという方もいらっしゃると思います。

請求するとしても人生の中で数回程度ではないでしょうか。

今回は戸籍謄本の内容や発行方法、必要金額、有効期限などについてご紹介します。

 

戸籍謄本とは？

戸籍謄本（こせきとうほん）とは、戸籍の原本の内容をすべて書き写したもののことです。戸籍全部事項証明書とも呼ばれており、戸籍内容のすべての記載事項が書き写されています。本人以外にも配偶者や子供の戸籍情報も記載されています。一番最初に記載されている人が戸籍の筆頭者です。

細かい内容としては、氏名、本籍、生年月日、父母の名前及び続柄、出生情報、配偶者の名前、婚姻日、婚姻前の戸籍となっています。婚姻関係や親子関係を証明するものです。戸籍の原本は本籍を置いている役所に管理されています。

それに対し、戸籍抄本（こせきしょうほん）というものもあり、こちらは戸籍個人事項証明書と呼ばれ本人の戸籍情報のみを記載したものになります。

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戸籍謄本の委任状

戸籍謄本の請求ができるのは、本人、配偶者、直系卑属（子、孫、ひ孫）、直系尊属（父母、祖父母、曾祖父母）、代理人（委任状必須）となっています。

代理人となれるのは、請求者からの委任状を持っていれば基本的に誰でもOKです。もちろん代理人本人の身分証明書（写真付きの官公庁発行書類）が必要となります。

委任状は各自治体のホームページからダウンロードすることができますので、そちらを利用しましょう。記入時はパソコンではなく自筆で記入しましょう。

内容としては代理人の自署で住所と氏名、委任者の自署で委任事項・住所・氏名・電話番号を記入の上、押印します。委任状自体はとてもシンプルですので難しいものではありません。

もちろん戸籍謄本の交付請求書も記入して、代理人に渡しておきましょう。どちらも様々なサイトなどで書き方の例も確認することができますので、わからない方は調べてみましょう。

 

戸籍謄本の有効期限

戸籍謄本の有効期限は、発行されてから３ヶ月以内や６ヶ月以内と定められていることが多くなっています。ただし、手続き内容によって異なります。

パスポート申請やゆうちょ銀行等の相続は申請前６ヶ月、後見登録事項証明書は申請前３ヶ月となっています。

婚姻時に提出する戸籍謄本や成年後見等の申立、不動産の相続により名義変更登記などで提出する戸籍謄本は有効期限が定められていませんが、古すぎると受け付けてもらえず直近のものを取り寄せる必要があります。



 

戸籍謄本っていくら？戸籍謄本の値段

戸籍謄本（全部事項証明書）や戸籍抄本（個人事項証明書）の発行手数料は１通４５０円となっています。

除籍の戸籍謄本や除籍の戸籍抄本、改製原戸籍謄本、改製原戸籍抄本は１通７５０円となっています。

戸籍謄本を請求する際には大阪市、熊本市、金沢市など本籍を置いている地域の市役所や区役所のホームページをチェックしてみましょう。

 

戸籍謄本の取り方　取り寄せってできる？

戸籍謄本を取得するには、戸籍の原本がある役所（本籍を置いている役所）のみとなっています。自分の本籍地がわからない場合は、現在住んでいる地域の役所にて住民票の写しから確認しましょう。

 

『戸籍証明書を窓口で発行する』

自分の本籍地の役場へ行って戸籍謄本を発行する場合は、戸籍謄本の請求用紙に必要情報を記入しましょう。請求用紙は備え付けてあります。

請求者本人の本人確認書類を提示して手数料を支払いましょう。住所が確認できるものとして運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどを持参しておきましょう。

申請受付時間は市役所・区役所の営業時間と同じです。土曜日は役所によっては営業しているところもあります。日曜・祝日は申請することができませんのでご注意ください。

 

『郵送での発行』

本籍地が現在の住所と離れている場合は、郵送で取り寄せることも可能です。

各市町村やウェブからダウンロードなど、請求用紙を入手して必要情報を記入します。返信用封筒（切手も貼る）、請求者本人の本人確認書類のコピー、請求者の住所・氏名・生年月日・電話番号、署名、捺印、請求理由の記載、手数料を定額小為替や現金書留を入れて郵送します。

書類が届くまでには早くても３、４日かかります。

 

『コンビニ』

実はあまり知られていないかもしれませんが、戸籍謄本や抄本をコンビニのマルチコピー機で取得することもできます。コンビニで取得するためには、マイナンバーカードが必要になります。

ただし、全ての市区町村で導入されているシステムではありませんので、取得できない地域もあります。

コンビニでの発行は通常の料金と同じで１通４５０円で、セブンイレブンであればnanacoで支払うことも可能です。利用可能時間は６時３０分〜２３時までとなっています。年末年始やシステムメンテナンス時は利用できません。

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